アドラー心理学に学ぶ!嫌われる勇気がないとどうなるか?・・・恐怖?体験その2
その
少し古びた感じの雑居ビルに案内され、階段を上がり部屋に入ると
そこは一見、セミナールームのようなところでした。
「オレが最近お世話になってるところやねん」
と友人は笑顔で話してきます。
ここって・・・なんかピンときたんですが
「新興宗教やろここ」・・・
恥ずかしながら私は、過去新興宗教に属する団体に入っていたことがあるので
なんか分かるんですよ。
まあ、その団体では私は有名な「不良信者」でしたけどね。
なぁ~んにも信じてませんでしたから。
入った動機がこれまた不純な動機なのもあって(また別記事で取り上げる予定)
ホンマに何一つ信じてませんでした。
今思えばこれも、「経験は宝物」ですね。しなくても困らない経験ですけど。
その団体の偉いさん?みたいな人が
世界を救う!
みたいな話を延々としてきます。
「やっぱり新興宗教やないかい・・・」
ホンマ、どうでもよくなってきました。
聞いてる時間が無駄でしかありません。
帰る意思を伝えますが、そんなもんで怯む相手ではない。
友人もいつの間にか寄ってきて、続けて話を聞かせようとしてきます。
「帰さへんで~」みたいな空気感というか、そんな感じ。
今の私であれば、素で無視して帰るところですが
その頃の私は、、まだまだ「甘い甘い」「弱い弱い」考えを持つ若者。
自分の人生に関係ない人に、嫌われても関係ないのにね・・・
スパッと切る事が出来ず・・・時間だけが無駄に過ぎていく・・・
そうしていると、違う人が現れます。
今度は、物腰の非常に柔らかい、笑顔のオッサン。
「せっかく来てくれたことですし、ビデオでも観て帰って下さい」と。
どうやら、観たら帰れるようです。
観たくなど1ミリたりとも思わないビデオですが、観ることにしました。
(どんだけ自分の意思が弱いねん・・・)
すでに想像できてましたが・・・
「さっき話してた事そのままの内容やないかいっ!」
明らかに洗脳系のビデオを観せられながら、心に浮かぶ文字は
「はよ帰りたい・・・」ばかり。
おおよそ1時間ほど後・・・
幸い、そのまま監禁などされることなく
ビデオを観た後、帰路につくことができました。
ビルの下まで、江川は付いて降りてきて、「今日はありがとな~」
とか言ってたような気もしますが、よく覚えてません。
もう今後こいつとは話すこともないやろ・・・
えらい目に会うたなぁ・・・
さすがにもう大丈夫やろ・・・
ですが・・・
これで終わりではありません。ここまではまだ「プロローグ」みたいなもんです。
新興宗教の怖さを、甘くみたらあきまへん。
江川は、学生時代の同級生です。
その時私が住んでいた、大阪のマンションの電話番号を
なぜ?江川が知ったのか?
実家の、オヤジとオカンしかいないんですよ、接点は。
後に分かったことですが、江川は
学生時代の名簿から、実家に電話して
言葉巧みに私の電話番号と住所を聞き出していたというオチがつきます。
ここまででも、当時ウブな若者だった私にしてみれば
充分恐怖体験なんですが・・・
この後より本番です。